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3−2 平行板型浮消波堤の三次元模型
FBHPの三次元供試模型は、一辺が80.0cmの正方形の平板の下面を水面に一致させ、同じ大きさの平板を深さ方向に一定間隔で平行に10枚連結したものを1基とし、水槽実験では5基一組にしている。但し、平板の間隔を平板一辺の1/10としたものをFBHP−3D型、1/20としたものをFBHP−3D’型とし、それぞれの上甲板に越波を防ぐための遮波板を施したものをFBHP−3Ds型及びFBHP−3Ds'型と称することにする。これらのFBHPをFigs.4、5、6及び7に示す。主要目をTable-2に示す。

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Fig.4 Tank test model of Floating Breakwater of Horizontal Plates (FBHP-3D)

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Fig.5 Tank test model of Floating Breakwater of Horizontal Plates (FBHP-3D')

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Fig.6 Tank test model of Floating Breakwater of Horizontal Plates (FBHP-3Ds)

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Fig.7 Tank test model of Floating Breakwater of Horizontal Plates (FBHP-3Ds')

Table-2 Principal Particulars of a unit of Three-dimensional models

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4. 水槽実験
4−1 二次元模型実験
(1)実験状態
二次元模型実験は本研究で考案したFBHPが着想通りの基本的消波性能を有するか否かを確認するために実施した。
水槽実験は、長崎総合科学大学船舶海洋試験水槽(長さ×幅×深さ×水深=60m×4m×2.6m×2.3m)で実施したが、実験の二次元性を確保するために、模型の1基当たりの長さを1.2mとし、3基連結した状態ではTable-1に示すように、模型の長さができるだけ水槽幅に近づくように3.86mとした。
二次元模型実験は水槽のほぼ中央に、その長さ方向の軸が規則波の進行方向と直角になるよう係留されている。実験時の係留方法は、横漂流のみを拘束し、運動自由の係留状態(F-Cond.とする)と運動がほとんど拘束される緊張係留状態(T-Cond.とする)の2状態とした。それぞれの実験状態をFigs.8、9に示す。
供試模型は耐水ベニヤ製であるため浮力が大きく、最上部の平板の下面を静水面と一致させるために、最下部の平板に重量調整用の重錘を配置した。
実験は波高一定(15cm)とし、波周期は約0.9秒から2.2秒(λ/B=1.5〜9.5)の範囲で、0.1秒間隔で行っ

 

 

 

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